
でも話をお聞きすると、亀は意外とペットに向いてることがわかりました!
今回お話を伺った方
・yuiさん
・東京都在住
・フリーランス
・40代後半男性
飼おうと思われたきっかけは?
元々、当時付き合っていた彼女のペットだったんです。
彼女がまだ学生の頃、近くのホームセンターで何気なくミドリガメの販売コーナーを見ていると、目線がばっちり合ったそうです。
ミドリガメは爬虫類らしく目に横線が入っている個体が多いのですが、その子だけはまん丸のつぶらな瞳で運命を感じたそうです。
それ以来、彼女がずっと大切に育てていたので本当によくなついていました。

亀が15歳になった頃、彼女が仕事で海外に移住することになり、私が引き取りました。
やはり外来種ですので、海外への持ち込みは厳しいので仕方ありませんでした。
それまでにエサをあげたり水を替えたりと面倒を見ていた事もあり、私にもよくなついていたので特に戸惑いはありませんでしました。
私が飼い始めてから10年になります。
今でも彼女が帰国したときには様子を見に来るのですが、亀の方でもちゃんと顔を覚えていて興奮して嬉しそうにしています。

その子の名前の由来は何ですか?
名前はサタちゃんと言います。
名付け親は元々の飼い主だった彼女で、学生の時のゼミの教授が佐竹先生と言う方で、そこからいただいたと言っていました。
私はその教授にはまったく面識はありませんが(笑)

飼っていて良かったと思うことは何ですか?
意外と知られていませんが、亀は3歳児並みの知能があると言われ、頭がよくものすごく人になつきます。
水場から出して部屋に放し飼いにするとストーカーの様に後をついてまわります。
昼寝しようと思って床に寝転ぶとお腹から這い上がり顔めがけて突進してきて、容赦ない亀パンチの連打を浴びせてきます。
天気のいい日はベランダで甲羅干しをさせますが、一時間もすると飽きるのかドアにがしがし体当たりして、中に入れろ、遊び相手になれと圧をかけてきます。
また、よく近所を散歩させるのですが、毎回知らない人から話しかけられ、中にはそれがきっかけで飲み友だちになったりしました。
昨年の自粛期間中には毎日の様に亀を連れて散歩していましたが、近所の子供達に顔を覚えられて「亀のヒト」と呼ばれるようになりました(笑)

飼っていて大変だと思うことは何ですか?
やはり毎日の水換えですね。
ミドリガメはヌマガメと言ってほぼずっと水の中で暮らしますので、水換えは毎日必要です。
つい面倒で水換えをさぼると少し生臭いニオイがしますし、亀も嫌がります。
今25歳で体も結構大きいので、ホームセンターで売っているような40×50×20センチの透明のプラスチック収納ケースに水を半分くらい入れて飼っています。
熱帯魚などを飼うガラスの水槽をイメージされる人も多いのですが、割れやすくて重いのでとてもそれでは飼いきれません。
軽くて丈夫なプラスチック収納ケースがヌマガメの飼い主の中では定番となっています。
それでも水の入ったケースを持ち上げると結構重たいですよ。
また、爬虫類全般に言える事ですが、調子が悪いときに診てくれる獣医さんが意外と少ないです。
いざと言うときに頼れる医院をあらかじめ見つけておくと良いかと思います。

-
-
ラボットの値段が気になる!【レンタルや体験から始めるのもあり】
続きを見る
その子がひとりになってしまう時はどうされていますか?
1、2日でしたら家を空けても大丈夫ですが、長期間空ける場合は人に預けます。
普段からSNSなどで亀を飼っているアピールをしており、友人にいざとなったら預かってね、と約束しておけば困る事はありません。

むしろ小さい子どもがいる世帯などには喜ばれたりもします。
幸い、今は近所にお互いに亀を飼っている亀友達がいますので、助けあっています。
また、実家に帰省する時などは一緒に連れて行く事もあります。
ウチの子はトイレは全て水場でしますので、長距離バスや電車でも大人しくしてくれて大丈夫でした。
車中では膝の上に抱いて座っているので隣の人にはぎょっとされますが(笑)

エサ代など1か月でどれくらい費用がかかっていますか?
亀用のカリカリ餌があるのですが、一か月でせいぜい300円程度です。
ネットで2000円もしないで売っていますが、一度買うと半年くらい持ちますし、水質や体調管理を考えると亀用の餌が一番いいと思います。
たまにオヤツとして魚や肉、コーンなどをあげると私の指ごと食いつかんばかりに興奮してカワイイです。
他にも水温管理のヒーターの電気代などもありますが、月に数十円〜数百円程度かと思います 。
亀用のヒーターを一年中入れておけば真冬でも冬眠しません。
冬眠はそのまま永眠してしまう事も多くありますので、ヒーターの使用を強くお勧めします。

一人暮らしの人が亀を飼うのはおすすめですか?
ものすごくオススメします。
まず何と言っても手間がかかりません。
40になるまでペットを飼った事のなかった私ですら大丈夫でした。
餌やりは一日一回、爬虫類ですので鳴きませんし、水換えさえちゃんとやればニオイも気になりません。
それでいてちゃんとなついてくれ、家に帰ると水場ではしゃぎまくり猛烈歓迎してくれます。
朝、私がおきると気配を感じてそっとよって来て目を合わせて挨拶してくれます。
家に友人が来ると好奇心からか近寄って行き愛想を振りまいてくれます。
そのせいかわかりませんが、ウチに来て飲みたがる人が増えました(汗)
昨年の自粛生活でテレワークが中心となり、人と接する機会が減ったときも亀がいつもそばにいてくれたので、寂しく思った事は一度もありません。

動物は飼いたいけど世話が大変という方へ
ペットは家族の大切な一員です。
でも一人暮らしの場合、世話の心配、費用の心配、年老いた時の心配など、いざ飼うには高いハードルがあります。
でも「らぼっと(LOVOT)」なら、そうした心配は一切不要で、無機質なロボットとは違う温かな生命感を感じることができます。
_
【ホリエモンとLOVOT開発者との対談】
これから亀を飼いたいと言う人に何かメッセージを
亀は種類によって大きさ、習性、飼い方などが大きく異なります。
買い始める前にしっかりメリット、デメリットを調べてからにしましょう。
私の飼っているミドリガメは外来種で、元々ワニなどの天敵の多いミシシッピ川原産ですので、種の保存の本能でそれなりに攻撃的な一面もあります。
いま人気のリクガメは、たった一年ですごく巨大化し、餌の量も半端ないです。
何より、どの亀も長生きです。しっかり最後まで面倒見きれるか、よく考えましょう。
特に外来種は飼いきれなくなったからと言って無責任に逃がすわけにはいきません。
あまり自信のない方は、個人的には在来種のイシガメがお勧めです。
オスなら成長しても15センチくらいで、大きめのタッパーでも飼えるので水換えも楽です。
在来種ですので気候に順応しており、病気などもほとんどしません。
イシガメは水と陸の半々くらいの生活ですので、工夫すれば部屋の中で放し飼いにできます。
私はイシガメも飼ったことがありますが、冬などはいつの間にか布団に入って横で寝ていたりしてカワイイですよ。

亀の飼育や性質について、人生で一番勉強になりました。
ペット禁止の建物が多いけれど、亀なら問題ないですよね。
それだったら一度ペットショップいったついでに、亀を覗いてみるのもありかもしれないですよ!
今日は経験を語ってくださりありがとうございました!