独身男性は長生きできないなんて…
結婚すれば長寿になるわけじゃないでしょ?
こんにちは、相葉です。

「男性の未婚者は短命」を裏付けるデータ
悲しいですが、独身男性は既婚男性に比べて平均余命が短いというデータがあります。
厚生労働省の人口動態調査に基づくグラフ(令和元年版)を見てください。
これは男性の既婚者と未婚者で分けた死亡年齢の違いです。
青色で表した既婚者の死亡年齢のピークはだいたい80~84歳あたりですね。
一方、赤色で表した未婚者の死亡年齢のピークは65~69歳あたりです。

逆に女性の場合、未婚者の方が長生きという事実
もう一つのグラフを見てください。
今度は女性の既婚者と未婚者でどれだけ死亡年齢が違うかのグラフです。
青色で表した既婚者の死亡年齢のピークは、男性とだいたい同じ80~84歳あたりですね。
一方、赤色で表した未婚者の死亡年齢のピークは85~89歳あたりです。
なんと未婚の方が5歳近く長生きしているんです。
それじゃあ、男性の未婚者と女性の未婚者で死亡年齢を比較してみるとどうなるでしょうか?
もう明らかに女性が長生きなのがわかりますね。
青色で表した男性の死亡年齢のピークは65~69歳あたり。
一方、赤色で表した女性の死亡年齢のピークは85~89歳あたりです。
なんと独身の場合、女性の方が20歳近く長生きなんです。
この結果を見る限りでは、世の中の結婚相談所が言うように、男性は結婚した方が良さそうですね(笑)
このような結果になる理由として、男性は結婚すると家庭で心の安らぎを得ることができ健康管理もしてもらえるため寿命が延び、女性は逆に夫や子供に対するストレスなどゆえに寿命が縮むという説があります。

でもその分析が正しいのなら、
男性は結婚しなくても、心の安らぎが得られる方法を持ち、健康管理をしっかりするならばもっと長生きできるはずです。
また女性は逆に結婚したとしても、ストレスを上手にコントロールする方法を知れば寿命を縮めることはないはずです。
ただし、グラフを見る限り、女性は基本的に結婚していてもしていなくても長寿です。
なので、かなり短命とされる独身男性がこのリスクに対処するために何ができるのか次に考えてみたいと思います。
独身男性でも寿命を延ばすためのやるべき2つの方法
独身男性がやるべきなのは、心の安らぎが得られる方法を持つこと、そして健康管理をしっかりやることです。
孤独にならないようにしよう
日本人の独身男性は世界的に見ても幸福感や自尊心が低いという統計データがあります。
その結果と比例して、日本人の場合自殺率は独身男性>既婚男性>>独身女性>既婚女性となっています。
幸福感や自尊心を高めるためには、自分の社会的な居場所を作ることが大事と言われています。
もしかしたら自分は会社に所属していて、そこで必要とされていると考えているかもしれませんが、それは定年までの話です。
あるいは1人か2人の親友がいるかもしれませんが、その人が自分より長生きするとは限りません。
なので、一定人数が所属する、自分も貢献することができる何かのコミュニティに参加することがおススメです。
それが趣味であれ勉強であれ、ボランティアであれ何でも良いですが、時間や考えを共有できる一生の仲間を会社以外で持つことです。
今ならオンラインで参加できるサロンやコミュニティや学習の場も増えました。
ぜひ検討してみてください!
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食事と生活習慣に気をつけよう
独身の人の中には、お金もないし時間もないからいつもファストフードやインスタントを食べているという人は少なくないと思います。
しかし、未婚者と既婚者の死因を比較してみると、未婚者の場合「糖尿病」「高血圧性疾患」「心疾患」が特に多くなっています。これはかなり食事に原因があります。
なのでもし健康的に長生きしたいと思うなら、既婚者でも独身でも、もっとセルフコントロールを学ぶ必要があります。

別に必ず自炊しなきゃいけないわけじゃありません。
健康的な総菜を売っているスーパーもありますし、食材や添加物や栄養バランスに気を付けた定食屋さんなんかもたくさんあります。
突然身体が不自由になる日が来る、あるいは孤独死のような事態が起きないためにも、健康を管理は自分でしっかりやりたいものです。
結婚に解決策を求めるのも大変な時代
孤独を避けることや、食事や生活習慣をきちんとするために、たいていの人は「結婚する」という選択肢を考えると思います。
そして、自分も「その気さえあれば」いつでもできると考えがちです。
これはあくまでデータですが、結婚適齢期の未婚男性の人数は未婚女性の人数よりもずっと多いということは知っておいた方が良いでしょう。
出典元:令和2年国勢調査 人口等基本集計結果 結果の概要(色付け部分は相葉が編集)
数字が見にくくてすいませんが、年齢ごとの未婚男女の人数はこんなに違います。
30~34歳 未婚男性:1,776,898人、未婚女性:1,265,092人(未婚男性の方が511,806人多い)
35~39歳 未婚男性:1,463,512人、未婚女性:965,954人(未婚男性の方が497,558人多い)
40~44歳 未婚男性:1,385,680人、未婚女性:891,023人(未婚男性の方が494,657人多い)
45~49歳 未婚男性:1,491,312人、未婚女性:933,894人(未婚男性の方が557,418人多い)
50~54歳 未婚男性:1,170,416人、未婚女性:714,717人(未婚男性の方が455,699人多い)
55~59歳 未婚男性:858,369人、未婚女性:486,147人(未婚男性の方が372,222人多い)
30歳から59歳まですべて足すと、未婚女性よりも未婚男性の方が2,889,360人多いことがわかります!
つまり婚活になると男性の方が圧倒的に不利だということですね。
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まとめ:将来は独身も既婚も平均寿命は変わらなくなる
独身=寿命が短いという事実をもとに結婚を勧めようとする人もいますね。
確かに言ってることは間違っていないので、良いチャンスがあれば結婚も良いですね。
でも寿命が短いというこの問題の本質は「独身か既婚か」ではなく、「身体と心をどれほどいたわって生きているか」だと思います。

これからはもっとシングルが生活しやすい社会になっていって、未婚既婚関係なく健康に生活し寿命が延びていくと思いますが、それでも一人一人がセルフコントロールすることはずっと大切だと思いますね。